ジョージコックス社は1906年、創業者ジョージ・ジェイムス・コックスによってイギリスノーザンプトンに設立されました。
ノーザンプトンは、イギリス靴産業の中心地で、ジョージコックス社も又、この地で高い評価を受け、その後1949年、長男であったジョージ・ハミルトン・コックスが、創業者の意志をを継ぎ、社長に就任します。
1949年は、同時にブローセルクリーパーズ(ラバーソール)の誕生の都市でもあります。
このブローセルクリーパーズと呼ばれる、ゴム厚底(ラバーソール)の靴は大ヒット商品となり、1960年代には、イギリスのロック好きな若者達の必須アイテムとなっていました。
1972年に入ると、ビビアンウエストウッドとマルコムマクラーレン(後のセックスピストルズのマネージャー)が彼らの最初のテディボーイ向けショップとして、”レットイットロック”を、キングスロード430番地にオープンさせ、ジョージコックス社製のラバーソールの販売を始めます。
1976年には、店の名前は”セックス”に変わっていましたが、パンクの時代を背景に、セックスピストルズやクラッシュを始めとするパンクバンドのメンバーに着用され、カルト的なステイタスを獲得したジョージコックス社製のクリーパーズは、ストレイキャッツのデビューを皮切りに80年代初めのロカビリーブームの時でさえも若者に熱く支持されつづけました。
ジョージコックス社では、1973年〜1995年の間、ドクターマーチンソールを使用したモデルを生産するなど常に時代の最先端を先取りし、個性的な靴を作り続けていながら、尚且つ靴作りの基本を見失わない。
又、決して、大量生産を望まないと云う企業姿勢を守り続けています。
創業より100年を迎えた今日に於いても尚、個性やオリジナリティを大切にしようとする若者に、支持され続けている理由がそこにあるのです。
この精神は、3代目社長であるノーマン・ウォーターフィールドから、4代目のアダム・ウォーターフィールドへと、現代に至るまで脈々と引き継がれているのです。
そしてこの精神が靴に込められているからこそ、ジョージコック社製の靴が、その時代の若者の心を魅了して止まないのです。
77年11月、ピストルズがラジオ・ルクセンブルグに出演した時にジョニー・ロットンが履いていたウイングチップ・シューズの復刻品。
アッパーに白いベロとつま先の飾り穴から覗く白いバッキングが特徴。
【George Cox(ジョージコックス)ブーツ一覧】バリエーション George Cox一覧
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